失効した香港オクトパスカードはAndroidアプリで再有効化できるかもしれない
2023年12月8日
香港の交通系ICカードであるオクトパス（八達通）は、一定期間使用がない場合失効する。使用には再有効化が必要となる。
手持ちのカードの場合、再有効化はAndroidアプリでも行うことができた。
香港八達通の公式サイトには、このような記載がある。以下、和訳は正式なものではない。
出所：「關於八達通產品 - 香港八達通」https://www.octopus.com.hk/tc/consumer/customer-service/faq/get-your-octopus/about-octopus.html（閲覧日2023/12/08）
4. しばらく八達通を使用していなかった場合、この八達通はまだ有効か。
1000日以上チャージをしていないとき、八達通は失効する。MTRサービスカウンターにおいて無料で再有効化できる。
出所：「不常用八達通知多些 - 香港八達通」https://www.octopus.com.hk/tc/consumer/octopus-cards/proper-use/inactive-octopus/index.html（閲覧日2023/12/08）
不常用八達通とは何か。
2017年10月1日以降に発行されたデポジット式大人用の八達通は、3年以内にチャージや支払いがない場合不常用八達通となる。（後略）
不常用八達通行政費とは何か。
デポジット式大人用八達通で3年以内のチャージや支払いがなかったとき、15香港ドルの不常用八達通行政費（行政費）が当該八達通の残高およびデポジット額から引き落とされる。八達通がその後も使用されなければ、毎年15香港ドルの行政費が引き落とされ、残高とデポジット額がなくなるまで続く。その場合、当該八達通は抹消され、再有効化はできない。
不常用八達通行政費はどの八達通に適用されるか。
行政費は、無記名のデポジット式成人八達通、及び使用者の年齢が18歳から59歳までで乗車割引のないデポジット式個人八達通にのみ適用される。（後略）
どのように不常用八達通行政費の支払いを避けるか。
行政費の支払いを避けるために、2017年10月1日より後に以下の行動を取るとよい。
1. しばらく使用していない八達通を探し出す。
2. 八達通ウェブサイト、アプリまたは八達通サービスステーションで状況を調べる。
3. 不常用八達通行政費をまだ支払う必要がないときは、前回のチャージや支払いから3年が過ぎないよう使用を続ける。
4. 不常用八達通行政費を支払う必要があるときは、八達通サービスステーション（※）やMTRサービスカウンターで不常用八達通を再有効化し、使用を続ける。もし当該八達通が不要ならば、再有効化後に手続きし、デポジットや残高の払い戻しを受ける。
5. （ほぼ同じ内容のため省略）
※八達通サービスステーションでの再有効化は、自動チャージ設定のある八達通もしくは残高が行政費支払いに足りる八達通のみ適用される。
上記のように、一定期間使用がない場合、オクトパスはそのままでは利用できなくなる。
サイトによれば、再有効化は八達通サービスステーションまたはMTRサービスカウンターで行う。しかし、手持ちのカードは不常用八達通として扱われず、Androidアプリでも再有効化が可能だった。
1枚目
NFC機能のあるスマートフォンでOctopus（八達通）アプリを開く。登録（立即登記）やログイン（登入）はせずスキップ（略過）する。
2枚目
ホーム画面が表示される。
3枚目
スマートフォンにオクトパスをかざして読み取らせる。
4枚目
「あなたの八達通はすでに失効している。詳しい情報ボタンを押すと状況を調べ、再有効化できる」というメッセージが表示される。詳しい情報（詳情）を押す。
5枚目
手持ちのカードでは、「不常用八達通行政費はこの八達通には適用されない。この八達通が不要な場合、払い戻し手続きをしてデポジットと残高を受け取るように」と表示された。
画面下部に「有効化ボタンを押して八達通を再有効化する」と書かれている。有効化（啟動）を押す。
6枚目
画面の案内に従ってカードを再度スマートフォンにかざす。
7枚目
「あなたの八達通は再有効化された」と表示される。
（スクリーンショット7枚）
オクトパスの再有効化に行政費が不要だった理由として、カードの発行時期が考えられる。
手持ちのカードは、2017年10月1日より前に発行したものだった。そのため、上記サイトの「不常用八達通」ではなく、単純に失効した八達通として扱われ、無料で手続きが行えたのではないかと推測できる。
2017年10月1日以降に発行したカードの場合、アプリ上の手続き可否は不明。
なお、Octopusアプリでは、オクトパスを読み取らせると、登録なしで現在のカード残高を確認できる（2枚目）。
画面中央にはカード登録（登記）ボタンがある。カード番号を登録すると、これまでの使用履歴を表示することもできる（5枚目）。その他の情報の登録は不要。
（スクリーンショット5枚）